こんにちは!Shellyです。
歓送迎会や忘年会、新年会のシーズンや接待のシーンになると、会社に勤めている社会人なら必ずつきまとう「お酌のマナー」。
「お酌は瓶のラベルが相手に見えるように注がなければならない」
「お酌を受けたらすぐに口をつけなければならない」
「お酌は空になってから勧め、受けるときは空にしなければならない」
…など、大変細かいマナーも沢山あります。
しかし、ミレニアル世代の皆さんの中には「お酌が苦手…」「お酌したくない!」「お酌は面倒!」という方も実はかなり多くいるのではないでしょうか。
今回は、「お酌したくない問題」について、典型的ミレニアル世代の私が、お酌に苦手意識のある皆さんが少しでも気が楽になるような考察をしていきたいと思います。
目次 ※お好きなところからどうぞ
なぜお酌をしたくないのか?
実は私も、お酌するのがとても苦手なミレニアル世代のうちの一人です。
お酒を飲むこと自体は好きなのですが、だからと言ってお酌上手かと言えば全く関係なく、飲み会の席では辛く感じる瞬間が今だに多々あります。
ではなぜ、お酌に苦手意識を感じてしまうのでしょうか。
話すのが面倒くさい
私はこれが一番大きな理由です。
お酌をお互いに終えた後の相手との会話が結構苦痛。
「普段から仲の良い人」や「慣れ親しんでいる人」へのお酌なら全く問題無し。また、逆に「普段から全く接する機会がないくらい自分とは肩書も役職もかけ離れている目上の人」なら、お酌をした後は、恐縮しているフリをしながら「あなたとは身分が違いすぎますから会話なんて恐れ多くて…」という態度でごく簡単な挨拶だけしてその場をすぐに離れられます。
厄介なのは、「普段あまり会話がない人だけど、それなりに付き合いもあるし、とりあえずマナーだから一応お酌しとこう…」と思うレベルの親しさの人にお酌をした後の会話。
ダラダラとつまらない世間話や表面上の仕事の話だけをするのが関の山です。
「飲みニケーション」とは言いますが、いくらお酒が入っても、苦手なものは苦手なのです。
相手をあえて気遣ってのこと
お酌を受ける側になった時、ふとこう感じることがあります。
「なんだか、皆ウロウロして気忙しいし、ゆっくり食事できないし、本当に話したい人と話が出来ないし、入れ替わり立ち替わり違う人と話すのが面倒くさいなあ…」
このように思っている人は、恐らく他にもいるのです。
お酌に「あえて行かない」という選択肢は、逆に相手を気遣っていることでもあるのではないでしょうか。
食事に集中したい

食事が美味しいところでの飲み会は、せっかくだから食事を思う存分楽しみたい!と思うのは当然の事です。
ところが、お酌に気を使いすぎるあまり、食事を楽しめなかった…。お酌して回ってばかりで、食事がほとんど食べられなかった…。という残念な経験をしたことがある人が大多数ではないでしょうか。
私の周りでも、宴会も後半になると自分の席に座っている人は半分以下で、次のお食事が運ばれてきても、テーブルの上に手付かずの食事が並べられたまま宴会終了…。
などという、大変もったいない事態が発生していることが多々あります。
お酌をしつつも、食事も楽しむくらいの余裕があったほうが、自分も他人も楽しくその場を過ごせるのではないでしょうか。
席を立ってウロウロするのが気忙しい
個人的には、お酌をするのは、場合によりますが自分と同じ席に座っている人達とだけでよいのではないかと思います。
あまりにも席を立ってウロウロして、上座から下座まで一人ひとりお酌をしていては、お酌を受ける側も気忙しくてゆっくり食事も出来ませんし、同じ席に座っている人達ともっとゆっくり話がしたい、と思っているかもしれません。
大概、上座の人たちは上座の人達同士で話をしたがる場合が多いですから、自分本位のマナーを通してまでそこに割って入ってお酌するのは、逆に失礼にあたるのではないか、思います。
あまりお酌のために自分の席を離れてウロウロしすぎるのも、「この人気忙しくて、落ち着かないなあ」という印象を与えかねません。
本当は大抵の人が「お酌は面倒くさい」と思っている

私が社会人になって、まだ普通に勤めていた時の初めての忘年会の席で、周りの人がどんどん席を立ってお酌をしている様子を見ながら、隣に座っている上司に、「お酌が苦手で…」という話をしたことがありました。
その上司は私にこう言いました。
「今ここでお酌をしているほとんどの人達は、別にお酌したいと思ってしているわけじゃない。本当は皆、結構面倒くさい思っていると思うよ。したくなければしなくていいと思うけど」
その上司は結局、忘年会の間、私が見る限り一回も誰ともお酌をしませんでした。その後のどんな飲み会で一緒になった時でも、誰かにお酌をしている姿は一度も見たことはありません。
大抵、「自分の上の人達が今までそうしてきたし、同じことをするのを期待されているから」「周りがしているから」と、仕方なくお酌をしている場合がほとんどではないでしょうか。
お酌をしない、という選択肢は全く間違った事ではないと思いますし、さらに言うと、お酌を強要する行為は、間違っていると思います。
また、別の同僚の先輩から「お酌をしない、というのは全然アリだと思うけど、一度お酌をしないと決めたら、もう頑なに「絶対お酌しない!」と徹底したほうがいいよ」と言われたことがあります。
「あっちではするけど、こっちではしない、あの場ではして、この場ではしない」では、色んな考えの人がいるから、気にしない人は気にしないけれど、気にする人は気にするから、だそうです。
昔ほど、お酌にこだわる人も少なくなってきたような気がしますし、人間関係を円滑にする場で、お酌のせいでうまくコミュニケーションが取れなかったら、本末転倒です。
自分が心地よいと感じるように飲めれば、自然と人間関係もスムーズになるのではないでしょうか。
